久々のセッション@京都

夏休みの京都でのお話。

組長氏のブルーローズ(旧版)に参加してきました。
以下感想、ネタバレ込み?。
直前の例会で使用されたシナリオだったそうで、参加者には緘口令が敷かれていたそうな。
短い周期で再利用するシナリオの宿命とはいえ、感想を(内容に突っ込んでは)
喋れない、というのも気の毒なところ。
まあ、無言の圧力的にお願いしていたので、こちらがとやかく言うことではないのですが……(^^;
 
内容は今月話題をさらっていった大相撲野球賭博問題に絡んだもの。名古屋場所直前にイギリスまで呼ばれたPCたちが聞いたのはこんな一言。
ジェシカは琴○喜関の大ファンですの」
導入からして、ギャグシナリオ臭風刺ネタが利いております。
シームレスワールドたるもの、こうでなけ……れ……ば?
 
PCたちは大相撲関係者ということで、力士2人(超人的な武術家)、タニマチ(富豪の令嬢、性別を変えて御曹司)、学会を追放されたアマチュア歴史研究家(学者の娘、のはずが学者本人のジジイ)、チャンコ中毒の子供(酔いどれ探偵)
まったくまともな集団に見えないあたり、素敵ですね。
ちなみに私の担当は力士弟弟子。中国の貧農の生まれながら、先々代親方のツテで日本に養子として帰化したキャラ。有名になって故郷に錦を、ってな感じ。
力士兄弟子は求道者めいた力を求めるタイプ、どちらのキャラにしても昭和テイストしか漂ってきません。
なお、全員貴○花部屋に入り浸っている、という設定。ちなみにこのシナリオでは、貴○花部屋がブルーローズ日本支部。高貴な花、すなわち青薔薇を示すからということらしい。シームレスワールドさまさまですね。
 
前半はきっちり調査するものだと思って、地道に調査を始める我々。
黒服の男たちに「野球とかお好きじゃありませんか?」とか声をかけられたり、
引退した朝○龍とギャラクティカ(初代)にばったり出くわしたり、と
ハチャメチャアクション活劇を意識したつくりになっていて、かえって驚いた印象。
このへん、GMの組長氏がクトゥルフキーパーなので、その文法でシナリオを作ってきているとの思い込みがありました。
 
前半のまだ現代文明世界の間で印象に残ったシーンといえば、
タニマチ御曹司PCを演じる初代ボブ氏が、力士PCと黒服との密会をすっぱ抜く記者を、金の力で追い詰めるあたり、若手とは思えないダーティなキャラが板についていました。
いや、去年からそんなPLだった気はするけど。
 
茨城と千葉の神宮で爆発事故&地震〜ってな展開が出てきてようやく、超古代の話が出てきます。
(爆発でできた)穴の中の撮影に成功する研究家PC。デジカメ写真を見ると大ナマズ型の生体マシーンが!
そんな折、名古屋城の地下を発掘していた別チームから連絡が。「1億年前の土俵を発見しました!」
さらに、オリハルコンの軍配に「真の勇者にあらざる者、この土俵に上らば、必ずや大いなる禍あるべし」と彫られているとか。
急展開に順応するPCたち(というより、PLたち?)の中で一人妙に現実主義的な兄弟子PC。
さらに事態は動き、金剛力士像までもが名古屋方面にむかって歩いているとのニュースを聞き、名古屋に急ぐPCたち。もちろんギャラクティカ&朝○龍も連れて行く。
ついてみると、龍三合の皆さん(黒崎&琴○喜+拳銃持ち黒服10名)、セレスティアル・ゲートからはギャラクティカ&朝○龍、銀の暁からはシー○
ェパード船長&金剛力士像2体(阿・吽)、ブルーローズPCたち(発掘隊は戦力ではない)
といった面々が勢揃い。
 
どうすんだこれ?といった微妙な空気が流れたところで研究家PCが「どうじゃ?トーナメントで『真の勇者』とやらを決めてみんか?」と提案。
すかさず兄弟子PCが「他はともかく金剛力士像(全長8m)は、オレは力士として認めない」
周りもアレと取り組みは不利すぎる、と悟ったか一斉射撃で力士像を
操る魔術師=船長を落とし、仕切りなおしてトーナメントを始める事に。
 
正直なところ、力士PC以外に戦闘能力が皆無、かつ、力士PCも銃撃には弱いので通常の戦闘をするよりは勝率が高かろうと判断。声援と称して≪夢と希望≫を飛ばすことは了承してもらったし。
 
琴○喜関と兄弟子PCとの取り組みは10ラウンド近くに及ぶ接戦。互いに≪夢と希望≫は出しつくし、声援分もかなり消耗。ギリギリのところで危うく勝ちを拾う兄弟子PC。スペックはほぼ同等だったため、こんな結果に。
弟弟子PCと取り組むのは朝○龍。こちらは対照的に1ラウンドで決着。
先手を取られての3連撃でほぼ沈みかけるも、3撃目がファンブル
ここでのカウンター+自前の2連撃で≪夢と希望≫ブーストにより無理やり勝利。
後1ラウンド続いていたら、人狼に変身していたとか。毎ラウンド自動回復つきには勝てないところだった。
あとは一回振りの普通の取り組みで兄弟子PCが優勝。
そのタイミングで土俵ごと名古屋城が空に浮かびあがる。
 
と、同時に土俵の中から巨大な遮光器土偶(3体)が現れ「真の勇者はそなたじゃ。その功をもって、より高次元で相撲をとるがよい」と魔夜峰夫ワールドなお誘いを受ける兄弟子PC。
応える間もなく、そこにしゃしゃり出て土俵に土足で上がりつつ「そんな楽しそうなところ僕を連れてってよ!」と言い出すチャンコ子供PC。まあそんな事をすると当然のごとく、土偶の目から7d+100ダメージの怪光線が飛んでくるわけで。
そんな光景はなかったかのように、「私ごときが真の勇者とは言えない。大体、力士全てを集めて一人勝ち残ったわけでもない」と殊勝な返事。
(PLは「わけのわからん世界に連れて行かれてたまるか」と思っていただけですが)
名残惜しそうに空から異次元へと旅立っていく土偶。空中にとり残された名古屋城は、コントロールを失い、落下していく。
 
あわてて、オリハルコンの軍配を手に取り、制御判定。何故か格闘技能ベースだったりするあたり、さすがは相撲関連オーパーツ
無理やりかき集めた友情パワー≪夢と希望≫で難なく成功。
 
翌朝イギリス本部まで報告しに行くと、ジェシカお嬢様が狂喜乱舞しているあたり、このシームレスワールドには長居したくないと思いました、まる。
 

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シナリオの問題点は造化三神天之御中主神(アメミナカヌシノカミ)、高御産巣日神(タカムスビノカミ)、神産巣日神カミムスビノカミ))なぞ、うちのPLたちでも知識があるかどうか厳しいところ。ってかブルロGMを自称してる以上、神話や伝説の類は色々拾い集めているつもりでしたが、歯が立ちませんでした。
少なくともプレイ中に思い出す自信はありません。
 
……とは言ったものの、自分のシナリオも似たり寄ったりなディープな知識が元ネタだったりするんで、その辺はなかなか説得力の無いところ(^^;
まあ、ある意味で「世界の謎に挑む」的なシステムなんで仕方ないのかも。
 
問題点とか言いましたが、非常に楽しいセッションでした。