見損ねた

見損なった!
もとい、見損ねた!

人じゃなくて映画の話。

以前記事にあげたアデル/ファラオと復活の秘薬がいつのまにか劇場から消えてました。
で、今回代わりに見たのが、インセプション
ディカプリオ主演の他人の夢に入り込んでアイデアを盗む、産業スパイ?のお話。

結論から言うともっと見ていたかった、まさに夢から醒めたくなかったという感想の映画でした。


いつものごとく?RPG的分解を。
とりあえず、題材の選定=からそれにつなげるSF設定=他人の夢に入り込んでアイデアや情報を盗む、そして盗むことができるなら……
活劇要素に他キャラとの関係性が有機的に結び付いていて非常に自然にフィクションを作り出していました。

若い方のヒロインの名前がアリアドネ(※ミノタウロスの迷宮攻略の糸玉を授けたヒロイン)の時点で色々気づくべきだったとは思いますが、そういう悔しさを除けば、値段分を遥かに越えて楽しみました。

仲間を集める必要がある。「設計士」に「調合師」。夢に1階層潜るごとに不安定になるが、その分中での活動時間が増える。一つ上の階層での出来事が夢の世界に反映される。などなど、映像としては突拍子も無いものがきちんと理由付けされて“必要な”演出として描かれているあたり非常に良かったです。

ただ、シナリオとして再現しようとすると、深淵を現代仕様にするとか、いっそのことダブルクロスあたりを使うとかしか思い付きませんね。
案外ブルーローズほか汎用的に使いでのある(そして割りといい加減な)システムを使ってできそうな気はしますが、多重構造の夢をどう表現するかがネック。ここはむしろレジェンドカルテットゼノスケープで再現するとか!?
一つ下の階層に行く度にPCが減るのも困り者ですが、そこは他のPC(あるいはGM、この場合ネガティブヒーローポイント使い放題)の潜在意識が投影したキャラってことにすればOKかな?と