上海

シャンハイを見てきました。
退魔行でもトレーダーでもなく映画のほう。
 
全く期待せずに見に行くと、満足度が高いのはなぜだろうw
舞台は1941年上海。そこにアメリカの諜報員ポール・ソームズが入り込み、同僚で親友のコナーの死の謎を追うスパイアクションもの。
上海裏社会のボス、アンソニー・ランティン(チョウ・ユンファ)と日本軍のタナカ大佐(渡辺謙)に漂う大物感がすごい。
とくにポ−ルを同類と見たタナカ大佐の「男とは悲しいものだな。女のウソを死ぬまで信じ続ける」
この台詞の悲哀がすごく伝わってきます。

話の筋も十分面白いのですが、それ以上にセットや小道具に凝ってます。
各国の租界ごとに街のイメージが変わり、カジノ新世界(だっけ?)ではチップの交換は天井裏階からザルを滑車で吊り上げて〜となかなかに当時としても凝った仕掛けのようです。
また、黒色火薬の燐寸や、ランティンの酒の飲み方(茶碗?お猪口?に入った酒を唇につけず、一気に頭ごと後ろにそらせて流し込む)など雰囲気作りに非常に気を使ってた様子。
ただ惜しむらくは、日本兵の喋っているのが微妙に日本語じゃない、というか日本語が不自由なところ。応援を呼びつけるために叫んでいる内容の台詞なのに、ほとんど棒読みだったり。
あと、Captain Tanaka って言われるとイマイチ凄みが無かったり。その辺はさすが渡辺謙、演技で挽回しております。
 
 
なかなかこの雰囲気を出すのは難しいのですがTRPG的に考えれば、CofCあたりの調査ものになるのかな?
設定上の問題以外の再現なので、システム選びは銃で一撃死あり以上の選びようがなかったり。難しいのはむしろシナリオに起こすところ。