I've got you under my skin!

GAMERを見てきました。


・あらすじ?

時は近未来、仮想世界Societyで自分のお気に入りのアバターを作る時代。
問題はこの仮想世界Societyは隔離された現実世界だということ。
他人に憑依したり、憑依されたり(作中の字幕では“支配”)して楽しむサービスらしい。
その中でも人気を博しているコンテンツSlayers、終身刑を食らった囚人たちを使ったリアルFPSだったりします。
単に使われるだけでは囚人たちもボイコットするだけなので、おいしい餌がぶら下がっていたりします。30ステージをクリアすれば特赦が得られるというもの。
もちろんまだ誰もそこまで到達してないのですが……
 
で、ここからはネタバレ交じりの感想。
R指定がかかってるので、残虐シーンがそこそこキツイ(サイコホラーぐらい?)のかなと思ってたのですが、そちらだけではなく性的描写のほうでもかかっているようです。
といっても、リアルな仮想世界で人々が求めるもの=SEX & VIOLENCEという非常にわかりやすいアメリカンな図式なので、単にビッチなだけでした。どんどんモラルが崩壊していく世界なんでしょう、多分。
 
まあ年齢指定の話はともかく、全体としてはサイバーパンクな世界に仕上がっていて非常に満足。Slayersが(増え続ける囚人の処理に困った)政府の承認の下、運営されてるあたりがいい感じに味を出してます。
シャドウランの背景世界って(ゴブリナイゼーションがなければ)こんな感じなんでしょうね。
退廃っぷりとか、スラムはやっぱりスラムだとか、反メガコーポの地下組織があるだとか、そういったあたりもひっくるめての話ですが。
 
この作品で妙に目を引いたのがSocietyの一プレイヤーです。
アバターとして主人公の妻をお気に入りで使っている彼は、現実世界では電動車椅子に乗った推定200kgの巨漢で、たとえるならジャバ・ザ・ハット(STAR WARS)のような外見をしています。もちろんお気づきのとおり、ネカマをやりながら、アバター同士の情事に見入っていたり、さらには突然キレてキーボードクラッシャーに変貌したりと、製作者のネトゲへのブラックジョークが溢れていて中々に楽しませてくれました(笑)